中途入社の人たちを見てると、不安になる。
わたしの会社は、どんどん人が辞める。
あ、新しい人!って思った半年後には辞めてることもざらにあるくらい。
そして補充されるのは、大体が中途入社の人。
年齢は20台前半から30代後半まで幅があるけど、毎回いろんな人が配属されてくる。
みんな営業職として採用されるんだけど、前職はいろいろ。
営業をやっていた人もいれば、全然営業とは無縁の人もいる。ずーっと事務をやっていたけど、営業をやってみたいと思って入社する人もいる。思い切って飛び込んできてくれた人だと思う。
毎年、いろんな人が新境地を目指して入社してくれるんだけど、わたしは彼らを見ていると時々、不安に思うときがある。
今日はわたしが感じる不安について書かせて欲しい。
中途入社=即戦力というイメージが一般的にはあるけれど、ほんとにそうなれる人となれない人がいる。
即戦力になれた人はいい。すぐに仕事を覚えて、働きだして、上手くいって、営業成績も上がって、めでたしとなる。
でも、そうなれない人は辛い。全然営業になじめないし、上司の言うことも伝わらない。同僚の話も伝わらない。
わたしも一緒に仕事をしてて、
それ前に言ったやん。メモ取ってたやん。
って思うこともある。
ましてや、それが同世代~年上の中途の人だとなおさらである。
わたしが思う「即戦力になれない人」は、営業が出来る出来ない以前に、「人の言ってることが分からない、伝わらない」ことがほとんど。
例えば何かを教えたときに、「メモを取るんですよ」「ちゃんと覚えるんですよ」と言っても一向に覚えない。メモを取るのも覚えるのも、誰にでも出来ることだと思うのに、出来ない。出来ないというか、やらないだけだと思ってる。
わたしだけじゃなくて上司の言うことも分からない、伝わらない、言う通りにしない。
上司に謝ってる場面を何度も見かけるけど、全然成長しない。
そういう同世代や年上を見ると、腹が立つ。
あなたは今までの人生で何をやってきたんだ、と。
今まで別の仕事で数年間働いてきたんでしょ、と思うし、今までどうやって仕事してたの、とも思う。
でも、そんなとき、わたしは不安にも思う。
自分はどうなんだろう、って。
わたしは転職したことがないから、新卒からずーっと今の会社にいる。
営業成績だって上げてきたし、この年齢で部下もいるのも、周りから評価されてるからだと思う。
でも、この環境から一歩抜け出したら、わたしだって中途の彼らのようになってしまうのではないだろうか?
別の環境でも自分はやっていけるのだろうか?
そういえば、周りの言うことをちゃんと理解していて、相手の言いたいことが伝わっているんだろうか?
そう考えると、不安になってしまう。
今は転職するつもりはないけど、いつか転職する状況に変わるかもしれない。
そのときに「即戦力」と思われるか、「全然だめな奴」で終わってしまうのか。
これはわたしの個人的な意見だけど、その分かれ道は「向上心があるかどうか」ってことだと思う。
営業やるからには、1位獲ってやるぞーーーーー!!!!という意気込みで入社してくる人は強い。
強いし、なんでも覚えるし、やる気がある。そして、そのやる気を維持することが出来る。
途中でやる気が折れてしまったり、最初から1位なんて獲らなくていいや、適当にお金もらえればいいやって思ってる人はだめなことが多い。
そんな風に生きることはダメじゃないけど、営業職には向いていないと思う。
わたしがいつか「即戦力」になるためには、やっぱり向上心を持つことが大切なんじゃないかと思う。
今の環境で出来ること、学べること、挑戦できることにはなるべく取り組んで、もっといい仕事が出来るように頑張ることが、だめにならない方法なんじゃないかな。
すこしずつでも、階段を上っていくイメージ。
一つの会社でずっと働いていたら忘れがちなことだけど、不安に感じるたびに思い出して、頑張っていこうと思う。